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![]() | テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX) (2009/11/26) ヤマザキマリ 商品詳細を見る |
【あらすじ】
古代ローマの男、現代日本の風呂へタイムスリップ!!
そこで目にした日本の風呂文化に驚愕した彼は・・・!?
古代ローマの設計技師(風呂限定)ルシウス。
仕事熱心な彼は浴場のアイデアについて悩みまくり、そのあげく現代日本の銭湯にワープ!?
彼は日本と古代ローマ(風呂限定)を往来できる体質になってしまったのだ!!
好漢ルシウスの時空を越えた大冒険(風呂限定)が始まった!!
・・・帯・説明文より抜粋。
【収録作品】
「第1話~第5話」
「ローマ&風呂、わが愛」
--関連リンク--
出版社: 【エンターブレイン】公式HP
漫画家: 【Somos em Portugal】ヤマザキマリ先生ブログ

--魔人評価--
キャラ度:★★★★
ストーリー:★★★★★
本屋でね、「この表紙はなんだ!?Σ(・∀・;)」と思って、手にとってしばらく眺めてたのね。
帯に書かれてあるあらすじの「古代ローマの男、現代日本の風呂へタイムスリップ!?」の文字に目が釘付け!!
んで、そばに吊るしてあった「試し読み用小冊子」をめくって読んだところ、丸々1話分がそこに載ってたんだけど、もうそれだけで大爆笑でツボにハマってしまった。
ローマ人の風呂好きは有名な話。
戦であちこちの国に遠征しても尚、行く先々に風呂を作り、現在では「ローマ風呂」として世界遺産にもそのいくつかが登録されている。
本作品は、自らも有名な建築家であるハドリアヌスが皇帝だった紀元128年のローマにて、お風呂専門の建築士・ルシウスが遭遇する平たい顔族(日本人)との出会い、そしてお風呂にかける情熱の物語である。
「第1話」
「単刀直入に言うが、君のアイデアはいかんせん古いのだ・・・今のローマが求めているのは、斬新さなのだよ。」
建築事務所から設計図にダメだしをくらったルシウスは、「私を失ったことで後悔するなよ!」と捨て台詞を残し、長年勤めた建築事務所をあとにした。
その帰路、彫刻家である友人・マルクスに遭い一緒にお風呂に行くことに---。
しかし、公衆浴場の盛況ぶりに、リラックスすることもできないルシウスは湯船に潜り、静けさを楽しんだ。
ふと見ると、目の前に排水溝と思われる大きな穴。
これは、どこにつながっているんだろう?
穴を覗き込むルシウスだったが、ついにはその穴にものすごい吸引力で吸い込まれ、流れの渦に巻き込まれる。
ルシウス「ぷふァッ!!」
やっと水面上に出ることが出来たルシウスだが、なんとそこは・・・
現代日本の銭湯だった!!
(*^^*)笑うよぉ~!!
まず・・・壁一面に描かれた「富士山」の絵に驚愕!!
ルシウスの目には、ヴェスビオス(日本ではべスビオと表記)火山に見えた!!
ほら、あれですよアレ。
ポンペイの街をあっという間に焦土と化してしまった、ヴェスビオス火山の噴火。
日本にも時折、その遺品というか・・・火砕流に飲み込まれなくなった方の遺体が、展示品としてやってきておりますね。
このあたりは「世界遺産 ポンペイ」で検索すると、色んな画像・情報が出てくるので、気になる方はご自分で検索なさってください。
面白いですよ。たとえば、ポンペイの守護神は女神ウェニス。
娼館が発掘されるなど、古代ローマにおける歓楽街であったとの推測がなされている。
火山の噴火で大打撃を受けるものの、火砕流に含まれる成分のおかげで当時の美術品などが腐食することなく、綺麗なままで発掘されてたりする。
やぁ、ホント「世界遺産」は調べれば調べるほど面白いです。
特に古代ローマ時代のモノは、すごいよね(゜ー゜;)
まず神話に始まり、守護神の役割、都市形成、その時代の人たちの生活スタイル・・・
どれをとっても、めちゃくちゃ面白い。
日本で言うところの、江戸時代の町屋の都市整備と同じくらいあるよね。
それだけ古代ローマの発達は凄かったってことですよ。
あー、また話が大きくそれてましたヾ( ̄▽ ̄;)
爺さん1「ちょ、ちょいと外人さん・・・あんたずーっと湯船の底に沈んどったのかね?」
んなワケあるか!?Σ(・∀・;)
爺さん1「わしゃ気づかんかったが、大丈夫かいの?」
ローマ人じゃない!!Σ( ̄ロ ̄lll)
そりゃそうだ、そこは現代の日本の銭湯。
ああ、そうか!!
ここはおそらく奴隷用の公衆浴場で、さっきの場所と隣接しており、私はうっかり入り込んでしまったのだ!
違~う!!ヽ(;´Д`)ノ
爺さん1「湯あたりするとマズイから、出たほうがいいんじゃないか?」
言葉が通じないことを悟った爺さん1は身振り手振りでルシウスに湯船から出ろと薦める。
言われるままに湯船から上がったルシウスの目には、全てのものが新鮮すぎた---。
プラスチック製の桶・椅子・ヘアダイ・扇風機、脱衣かご・・・
そして壁一面に貼られた映画のポスター・・・
衝撃のまま銭湯の外に裸で出ようとしたルシウスは、あまりの空気の悪さにその場でしゃがみこんでしまう。
(-p-)あぁ、やっぱりそうですよね・・・
車の排気ガスとか蔓延してる現代の空気。
昔の人は、たまらんやろうなぁ。
今まで嗅いだことのない空気の匂いに
思わず吐き気がこみ上げてきた。
ローマの街が一瞬のうちに
この平たい顔族(日本人)に侵略されたわけはなく
・・・となると
私自身の身になにかが起こったということになる。
もし、このまま帰れなかったら・・・
私は一体どうしたらいいのだ!?
爺さん2「兄さん、兄さん!!はい」
落ち込むルシウスに爺さん2がフルーツ牛乳を手渡す。
爺さん2「日本の銭湯に来たら、これは飲んでおかねぇと!」
と言って、「スッポン!」と牛乳瓶専用の蓋開けで蓋をあけてやる。
うまいっ!!
しかも、冷たくて甘い!!
この世のものなのか!?
あぁ、この甘味が夢心地にさせてくれる
爺さん2「それでちょいとは気分がよくなりゃいいけどな!」
笑顔で話しかけてくる爺さんの顔がだんだんかすみはじめて・・・・
次に目が覚めたときは、自分が沈んだ古代ローマの公衆浴場だった!!
マルクス「大丈夫か!ルシウス!!?」
ルシウス「あれ?あの平たい顔の奴隷は?」
マルクス「何言ってんだ!?」
夢・・・夢だったのか・・・?
ところがルシウスの右手には、しっかりと「フルーツ牛乳」の瓶が!!
そして、ルシウスは新しい公衆浴場に、日本の銭湯で体験した色んなものを応用する。
壁一面に、ヴェスビオス火山・ナポリ湾・松の木。
脱衣かごに劇場予告ポスター、そして「フルーツ牛乳」まで!!
(*^^*)大爆笑!!
アレがないのよ、アレが!!
牛乳のふたを開ける「スッポン」!!
アレはねぇ、ないと大変なんだよね~(^0^;)
1話丸々ネタバレさせましたヾ( ̄▽ ̄;)
試し読み用の小冊子も、このまんまの内容だったから、「ま、いいっか♪」位の勢いです。
ちなみに他の話はどんなだったかというと・・・
「第2話」では、「露天風呂」
「第3話」では、「自宅風呂」
「第4話」では、「狭い場所での風呂づくり」
「第5話」では、「遠征中の兵士たちのための、地熱利用の湯治場づくり」
もうねぇ(*^p^*)どの話も、すごく面白いの!!
今の私たちには、ごくごくあたりまえにあるものを、古代ローマ人のルシウスが何を使って作ったか・・・
たとえば、「シャワー」だったり、「ウォシュレット」だったり・・・
そのほか、平たい顔族(日本人)との交流とか・・・
おまけに、魔人の最大のツボ!!
このときの皇帝・ハドリアヌスは男色家として非常に有名な人物。
「第4話」でその皇帝に頼まれ、皇帝の隠れ家ともいえる場所にお風呂を作ってあげたルシウスだったが、どうやら皇帝・ハドリアヌスはルシウスを気に入ってしまい、その手を握って放さない!!
(o_ _)ノシ☆あはは!!もう腐女子としては、絶対的なツボですわ。
しかも「第5話」で、皇帝・ハドリアヌスはルシウスへの想いを更に深めた模様。
「まずい・・・どうしよう・・・」と思うのに、「妻に会ってからでもいいですか?」と必死に搾り出した断り文句だったのに・・・その頼みの綱である妻は「離婚させていただきます」という置手紙を残し消えていた---。
もうさぁ・・・貞操帯つけとけよ!!(ノ∀`)
あれは、絶対にヤバイぞ・・・ルシウス、ヤラれるぞ!!
まぁ、あとちょっと歴史的なことを知らない人のために・・・
このときのローマの遠征先ってのが、エルサレムですわ。
ユダヤ教の聖地です。
結局、このときに「ユダヤ人」という人種は滅亡してる。
私が長いこと認識していた「ユダヤ人」というのは「ユダヤ人という人種ではなく、正確には『ユダヤ教』を信仰する人々」だったんですが、近年では・・・「『ユダヤ教』を信仰する人の遺伝子を引き継いだもの」というのが正しい認識らしいです。
ちょっと紛らわしいですけど、あぁなるほどなぁ(゜ー゜;) って感じでしょ?
どうやら、「ユダヤ人を人種として認めよう」という動きに傾倒している模様ですね。
2巻の発売も楽しみ。
ルシウスの貞操も気になる(o ̄ー ̄o)
【テルマエ・ロマエ


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