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禁断の愛に溺れた6人の処女

禁断のグリム童話文庫 禁断の愛に溺れた6人の処女 (TAKESHOBO漫画文庫)禁断のグリム童話文庫 禁断の愛に溺れた6人の処女 (TAKESHOBO漫画文庫)
(2009/01/29)
深井結己 まつざきあけみ 藤本さみ 他

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【あらすじ】

若き王子様に、気高き吸血鬼に、血を分けた兄に…禁断の愛に捕らわれた処女(おとめ)たち。

・・・「BOOK」データより。

【収録作品】

「白雪姫」まつざきあけみ
「処女と吸血鬼」藤本さみ
「雪女」六畳間
「蛇神と三姉妹」たなはらりうら
「メデューサ」深井結己
「ヨリンデとヨリンゲル」MARIA

【関連リンク】

出版社: 【竹書房】公式TOP



【魔人評価】

エロ度:★★
キャラ度:★★★★
ストーリー:★★★★

「禁断のグリム童話」シリーズ。
少しですが、エロシーン有。

本当のグリム童話はエログロすさまじいものがありますが、こちらはちょっとソフト。
色んな童話に新解釈をつけ、漫画化。

オススメは・・・

鬼と呼ばれ村八にされてきた捨て丸が、雪女退治に行かされ、その相手を愛してしまった「雪女」。
あまりにも、哀しい結末にちょっと涙が・・・(。´Д⊂) 

お互いを助け合う仲のいい三姉妹。
ある事情から蛇神の花嫁として一人を差し出さねばならなくなった。
仲がいいと思われた三姉妹の妬み・嫉みが恐ろしい「蛇神と三姉妹」。


「雪女」

オレは赤ん坊の頃
この村に捨てられていたらしい


「やーい!捨丸!鬼の捨て子」

なぜオレが鬼の子と呼ばれるのか

オレの本当の故郷はどこなのか・・・

わからないが、ただ・・・
雪山を見るたび不思議な気持ちになるのだった

なぜか、とてもなつかしいような・・・


大きな身体、周囲のものとは違う瞳の色---
そのことがきっかけで、「鬼の子・鬼の捨て子」といわれ続けた捨丸。
しかし、精悍で美しい姿に惚れる女も多く、捨丸にその気は無くとも村の男たちのやっかみの的ともなっていた。


村の男「てめぇ、よくもオレの女に手を出したな!」

捨丸「あ?オレはお前の女が誰だか知らんし、女に手なんかだしてねぇよ。好奇心旺盛な女が寄ってくるだけだ。図体でかけりゃ、あっちのほうも立派だろうってな」

村の男「ふざけやがって!オメーは村のやっかいものなんだ、いいかげん村から出て行けよ!」



(-p-)まぁアレですわね。
白人との混血児ってことですわ。

自分と違うことを「異端」だと言ってしまう、軽薄さ。
「自分が何も知らない」ということにすら気づかない、浅はかさ。

昔ならいざ知らず、現在でも形を変えてあることですわ。
ちょっと呆れてしまいますが。

「知らなかったから仕方ないじゃない」といういい訳も、ただ自分の罪悪感を打ち消したいだけのこと。
やってらんないよねヽ(゜∀。)ノあひゃひゃ!!

そういうの、思いやりがない、とか、良識が無い、とかって言うんじゃないの?

45歳のいい年した大人になっても、そういう人との会話にムカつく。
そして、また・・・他人様との会話がイヤになる。

ネット上には、本当に多い。
やっぱり経験なんだろうなぁ・・・
リアルで多くの人と接している人は、そういうこと言わないものね。
リアルでたくさんの人を知っている人は、「自分の思う普通だけが普通なんじゃない」ってことを知ってるもの。
ちゃんと、グレーゾーンを持ってるもの(-p-)


冬になると雪に閉ざされるこの村では、時折、猟に出かけたものの口から「雪女を見た」という話が語られる。

「自分たちの村が雪に閉ざされるのは、雪女の仕業」

「村の誰かが死んだのも、雪女の仕業」。

そして、その雪女退治に捨丸が抜擢される。


爺さん「この村には戻る必要はねぇよ。どこか逃げろよ。」

捨丸を拾って育ててくれた爺さんは元々流れ者で都会に住んでいたこともあり、捨丸が異人の子供だということを知っていた。


捨丸「そうだな。だがオレは『雪女』に会ってみてぇんだよ」

雪女なんてどうでもいい
村の命令などもどうでもいい

ただガキの頃から避けながらも魅かれていた
雪山に引き寄せられちまったんだろ


そう思いながら吹雪く山をどんどん進んで行くと、1人の女に遭遇した。
しかし、その女は捨丸の姿を見て、走って逃げ出した。


捨丸「待ってくれ!!」

白い女!?

青白く光る目
白い髪 白い肌

あれはなんだ!?


目の前を走って行く女の姿が突然視界から消えた。
「まさか・・・?」と思いつつ、よくあたりを見回すと、ちょっとした崖でその女が転落していた



(*´∀`)笑っちゃ悪いんだけど、笑っちゃった。
雪山だから、そりゃちょっとしたことが大事故につながるんだから、笑っちゃ悪いんだけど笑っちゃった。
漫画なんだから、ちょっと許して(*^人^*)


捨丸「おい!大丈夫か!?」

気を失った女を抱きかかえると、まだそのあどけない少女のままの姿に驚き、とりいそぎ近くの小屋へ。
ブルブルと寒さに震える身体を温めてやる捨丸。


こいつが雪女で、このまま体温奪われて死んだとしてもいいや・・・

捨丸「おはよう・・・気がついたか?体は平気か?」

女「○X▲※!!」


翌朝、目が覚めた女は最初、よくわからない言葉を発したが、次第に里の言葉を話し出した。

女「オラはマリヤっていう。オラたちの神様のおっかさんのと同じ名前」

マリヤは、以前はたくさんの仲間がいて、もっと山奥にみんなで生活していたが、現在は自分ひとりきりになってしまったのだと話した。

「兄弟はいない」

その言葉に、捨丸は何かひっかかりを感じた。


マリヤ「里の人間は怖いと聞いていたが、お前はいい奴だ」

無邪気な笑顔でそう言われると、罪悪感を感じる捨丸。


オレは、お前を殺すよう命じられて来たんだぞ・・・

無邪気に懐いてくるマリヤを放っておくこともできない捨丸は、マリヤと二人で暮らし始め、そしていつしか愛し合うようになっていた。

しかし、ある日マリヤの口からその生い立ちについて話を聞くと、自分がマリヤと兄妹であることに気づいてしまった捨丸。
だが、捨丸はそのことをマリヤには打ち明けなかった。

やっと見つけた、容姿で迫害しない人間。
やっと見つけた、穏やかに暮らせる相手。


マリヤ「村八分になっても、死ぬとしても、オメと一緒になりてえ!」

捨丸「大丈夫だ。オレたちのジャマは誰にもさせねぇ!」


ところが、猟に出た捨丸は、雪女退治に出てきた村の連中と遭遇してしまう。
「雪女なんかいなかった!」そう訴えても、一向に聞く耳を持たない連中は、捨丸に銃を向けた。
そしてタイミング悪く、そこにマリヤが駆け寄ってくる。
銃口がマリヤに向けられたため、慌ててマリヤを庇う捨丸。


捨丸「逃げろ、マリヤ・・・早く・・・」

それが、捨丸の最後の言葉だった。


マリヤ「おめえらは鬼か・・・?オラたちが何をした?オラはこいつしかいらねぇんだ。他に何にもいんねぇ・・・もう消えてくれ。おめぇらみんな、消えちまえっ!!」

マリヤの叫びは、雪崩を呼んだ。
そして、捨丸とマリヤと山間の里の全てが雪崩に飲み込まれた---。


行こう、捨丸

何もかも真っ白にしてしまおう

もう誰にもジャマはさせねぇ

・・・捨丸

ふたり、ずっと・・・一緒だ・・・



(。´Д⊂) 号泣ですよ・・・
なんでこんな目に遭わなきゃなんないの!?ですよね。

昔は、こういうことたくさんあったんでしょうねぇ・・・

いくつかは、小中学生の頃に調べましたよ。
いわゆる「河童伝説」「天狗伝説」とかいう民俗学の世界ですわ。

調べれば調べるほど、その正体が異人だったことに行き着くんですよ。
顕著な例としてあるひとつに、北陸地方にある「河童伝説」にははっきりと「朝鮮河童」と言い伝えられていて、おそらくは、何らかの意図があって故郷(国)を捨ててやってきた・もしくは船舶で遭難したと思われる人たちなんです。

不安だったでしょうねぇ(-p-)
言葉も通じない、人扱いもされない、そんなところで生きていかなきゃならないんだから。
そんな中、面白い話を聞いてきたんですよ。北陸地方の人から。
「人に悪ささえしなければ、畑のものを食べても多少は目をつぶろう」という動きがあったそうなんです。
「いっそのこと、畑をひとつあげてみようか?」と。
すると、見事に畑を耕し作物を作り、人(日本)の言葉も覚えはじめ、その土地に住み着いたのだとか。

これ聞いて、ちょっと一安心ですよ(^0^;)

あとオススメは、中国の寓話をアレンジした「蛇神と三姉妹」。
こちらは、お互いを助け合う仲のいい三姉妹が、1人の見目麗しい金持ちの男が現れたことで、その均衡が壊れる・・・といった内容のもの。
ちょっと、そら恐ろしいストーリーです。



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