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犬神遣い 支配者の雫 西門佳里/ill.橘水樹&櫻林子

犬神遣い 支配者の雫 (講談社X文庫 ホワイトハート)犬神遣い 支配者の雫 (講談社X文庫 ホワイトハート)
(2005/06/07)
西門 佳里

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【あらすじ】

須和菜都美という少女に、恐ろしい「それ」が宿ってしまった。
彼女は自分や親友の受けた恥辱を晴らすために、「それ」を行使しようとするが――。
菜都美の暴走を止めろ!
晶、誠人、そして千年以上続いてきた青砥家の陰陽師兄弟、光司、英滋が結集し、疾走する。
晶は菜都美を裁けるのか?
その哀しみを背負えるのか?

大好評の1巻につづく、戦慄の犬神戦!

・・・巻末より抜粋。

【シリーズ全2巻】

1巻: 【犬神遣い】
2巻: 【犬神遣い 支配者の雫】

【関連リンク】

出版社: 【講談社Ⅹ文庫ホワイトハート】 公式HP
小説家: 【西門佳里】HP無し
イラスト: 【飯綱】橘水樹&櫻林子HP



あー、最終巻来ちゃいましたよ~(。´Д⊂)
グロかったなぁ、これ・・・。
人間スライスだもんなぁ(゜ー゜;)

それにしても、誠人(九罐)と翠の会話が怪しすぎて、変な方向に妄想してしまいそうなシーンがいくつかあるよなぁ(^^;)
それも楽しみのひとつではあるんですが、悲しいかな全2巻で終了。
いろんなところでレビューみましたが、文章能力の評価は、やはり高いですね。
ただし、陰陽師などが登場する作品を苦手とするひとたちのレビューが多いのが微妙に謎だったりするんですが?


「おーにさんが、くーるよ。なっちゃんのほーへ」

きっかけは、友人の自殺だった。
中学時代の同級生が教師に強姦された挙句、卒業してまで関係を持たされたことを苦しんで自殺。
その教師に激しい憤りを感じた須和菜都美に突然、信じられない力が宿る。
公衆の面前で、突如かまいたちのようなものが発生し、「殺してやりたい!」と思った中学教師の体が薄くスライスされていく。

それ以来、菜都美は友人を助けるために能力を使ったり、通りすがりの「犯行を犯しそうな人物」をターゲットとして殺人を行っていた。

その事態の収拾を依頼された遠藤晶・唆神誠人は、過去に因縁のある陰陽師兄弟、青砥光司・英滋と力を合わせ、須和菜都美と対峙する!


というストーリー。

えっと、須和菜都美に中に棲んでいるものは、狐です。
これが、次第に力を増していって、すぐ菜都美の手に負えなくなってくるのですよ。
最後の戦いなんて、都市一個壊滅状態になってるんじゃないかと思うくらいの凄惨さ。

それだけじゃなくて、狐にとりつかれた女たちの悲しい生き様とかのストーリーがあって、あまりに切なくて、「悪」という一言では斬って捨てられないような感じなんですよね。

もちろん、現在とりつかれている菜都美もそうなんです。

今回登場する陰陽師兄弟と唆神家は、本来決して相容れない敵である。

「呪い」を生業とする犬神遣いの唆神家。
そして、「呪いを回避する」ことを生業とする陰陽師の青砥家。

その彼らが手を組んだワケが、菜都美の祖母に関係することだった。

一度、狐を取り逃がしているんですよね。
狐にとりつかれた女性のお腹に赤ちゃんがいたから。

菜都美の家庭では代々の言い伝えみたいなものがあり、「人を憎んだり、うらやんだりすると、鬼が来る」といわれて来た。
そうすることで、自分の中にいる狐を呼び起こさないようにしてきたのでしょう。

ところが、友人の自殺の真相を知った菜都美の「怒り」が狐に呼び覚ましてしまった・・・ということになります。

シーンのひとつひとつはかなりグロいんですけど、悲しさや切なさも充分に理解できるものなので、結構感情移入できたなぁ(゜ー゜;)

それにしても、この2巻だけで終りとはもったいない!
もっと、続きが読みたい!と思わせてくれる作品でした。

いいですね。

唆す(そそのかす)神の家。



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